Accessで行くかSQL Serverにするかは、管理の問題

Accessデータベースと比較できるものは沢山はない。ファイルメーカーぐらいだろう。

データテーブルを管理できて、それを条件に合わせて抽出し、表示や入力するためのフォームやレポートを一つのソフトの中で作ることができる。とても便利だ。複雑な入力システムを作ることもできる。

一方で、SQL Serverのような、独立したデータベースも存在している。SQL Serverの場合は、Accessをクライアントとして接続して利用することが比較的簡単にできる。だが、SQL Serverをプログラムすることは、Accessを触るより難しい。素人さんにはなかなかできないことだと思う。

大きなシステムの場合、SQL ServerやOracleといったデータベースにクライアントソフトが接続して利用するというのは、パフォーマンスの上でもデータの保全という点でもよいとは思う。

しかし、2~5人で使う中小のシステムではどうだろうか。Accessでもよいではないか。

 

Accessの場合、データファイルとインターフェイスのファイルを分割することもできるが、そうすると多くの場合非常にパフォーマンスが悪くなる。単体のファイルだったらきれいに動く。一つのパソコンで用が足りて、持ち運びをしたりする場合には、Accessはとても便利だ。担当者が一会場で行われる説明会の受付をするためならとても楽だと言える。

 

しかし、誰かにメンテナンスしてもらったり、追加で何かを作成してもらう場合に問題が起こる。Accessを全ファイルごとその人に渡さないといけないのだ。

 

そのAccessには重要な情報が入っているかも入れない。個人情報とか企業の売上とか、原価とか。

 

もし、SQL ServerでクライアントがAccessであれば、Access ADPファイルだけ渡して、別の環境でテストをしてAccess ADPファイルを返却するだけで済む。

だから、数人で使うようなシステムを作る場合でも、ちょっと予算をかけてクライアントサーバ型のシステムを作っておくべきだと思う。

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