タイトルの通りです。
スマホにもパソコンにもタブレットにも、完璧に対応できるインターフェイス・・・そんなものあるわけないでしょ。Windowsはこのままでは失敗すると思う。
結局自分はWindows7に戻したわけですけど、Windows10といえば、とにかく「イライラ」がぴったりのOSだと思う。
何がそんなにイライラするのか。
- ログイン画面前に時刻や背景のある別画面が表示される。PCを触るのにこんな不要な画面用意してどうするの?
- 無駄にフォントやデザインが大きくて、必要な情報が表示されない。同じ操作をするためにWindows XPやWindows 7の時の2倍も3倍も画面遷移しなければならない。
- 従来と違うソフトの使用を勧めてくる。そして、これらのソフトは、実は以前のソフトほどの機能がない。
なぜ、そんなことになっているのかというと、要するにスマホやタブレットで指で触って使えるようにするための変更が、従来のPCの操作と一致しないからだ。
すごく大事なことが見落とされている。つまり、
「誰でもわかる優しいインターフェイス」と「機能的なインターフェイス」は両立しない。
ということだ。
そして、機能的なインターフェイスには学習や慣れが関係している。いままでWindowsに多くの人が慣れた。せっかく慣れたのに、それとは違うもっと幼稚なインターフェイスを用意されたら、初めての人はいいかもしれないが、従来のユーザーには使いにくい。当たり前だ。せっかく小学校に行って四則計算を覚えたのに、「今度のWindowsは幼稚園児がおはじきで勉強できます」と言われても、面倒くさくて仕方がない。
本当は今までもそういうことはあった。自分は昔JALさんの空席照会システムAxessとかを操作していた。あれはWindows3.1.1かなんかで、DOSで作られたプログラムだった。出発地と到着地の都市コードは必ず覚えておかなければならなかった。覚えていないと使えないのだ。たとえば東京はTYO、パリはPAR、だけど成田はNRTでシャルルドゴールはCGDとか、空港のコードは決まっている。
だがそれさえ覚えていれば、0520 TYOPARとかなんとか書いてENTERすればたちどころに空席が表示される。マウスでスクロールしたり画面を探したりといったことは不要で、照会にかかる操作時間は最も短かったのではないだろうか。
だから、Windowsもそうすればいいと思う。Windows TabletとWindows PCの2つのバージョンを用意すればいい。コアは一緒にして、Windows PCにはコントロールパネルがありWindows7ライクな画面が表示される、Windows Tabletには設定画面があって8ライクな画面が表示される、ということにすればいい。
そうしないと、従来のPCユーザが、どこかのタイミングで「もうWindowsはダメだ」と言い出すと思う。一部の人はもうそういう感じになっているんじゃないか。たとえWindows 10 Homeを買ったとしても、自分が、Photoshopで凝ったデザインをしているとか、趣味の会の会計データを入力しているとか、そういう作業中に突然PCがアップデートし始めて編集データが全部消えてしまうなんて、そんなバカげたPCは歓迎されないだろう。